開学20周年記念事業・学長挨拶
本学がここ大津の地に開学してから20年が経過し、平成25年度は開学20周年の記念すべき年となります。
これまでに送り出した卒業生は3923名を数え、アートやデザインはもとより社会の各分野で活躍の場を広げつつあります。また「芸術による社会への貢献」という教育理念の下、地域や社会と連携した教育研究活動に積極的に取り組み、滋賀県で唯一の芸術大学として評価を高めてきています。
いま本学は平成26年度から実施する新しい教育課程の編成に向けて、多様な学生に対応して初年次に全学生を対象とする充実した実技導入教育を行うことなど、教育内容・方法の全面的な改革案をまとめつつあります。また、これまでの地域連携の取り組みの実績の上に、地元自治体や企業、団体との連携・協力を一層強化して、地域の諸課題の解決に貢献し地域の発展を支える「知の拠点」としての大学づくりを全学的に進めようとしているところです。
開学20周年に当たり、本学は規模の拡大を追求することなく良質の教育の提供に徹するとの基本方針を再確認し、改めて芸術力を活かして社会で活躍できる人材の育成と地域や社会の発展に貢献する、小さくとも存在感のある大学を目指して前進していきたいと考えています。
卒業生をはじめ関係の皆様、さらに広く多くの方々からの力強いご支援をお願い申し上げる次第です。
成安造形大学 学長 牛尾 郁夫